1965年式　Mercedes Benz【230SL】が入庫いたしました。

1963年にジュネーブ・ショーで発表された【230SL】は1954年に販売開始の300SLや190SLに続く２代目として登場しました。

SLシリーズ2代目となる230SLはM127型、直列6気筒のエンジンを直立で搭載し、排気量は2306cc、エンジンの圧縮比を9：3と高めにセッティングし、最高出力170HP、最大トルク22㎏・mを発揮します。

230SLの社内呼称は「W113」。W113といえばピンとくる方も多いかと思いますが、パゴダルーフを採用したモデルとなります。

アジアでの仏塔に由来するルーフは正面の投影面積を減らすことで空力性能の向上を図り、中央部に凹みを作ることで重心を下げより安定した高速走行に寄与しています。

また、当個体は通称ハードトップクーペと呼ばれる脱着可能なハードトップと格納式のソフトトップを装備しており、オーナーの気分や天気、状況に応じて3つの表情を見せます。

また【230SL】はスポーツカーとして世界初の衝撃吸収構造ボディを導入したモデルでもあり、安全かつ楽しく、快適に楽しめるスポーツカーとなり、販売当初は不評だったATなどの装備も評価を受け、世界的にも人気のモデルとしての地位を確立しました。

弊社に入庫した個体は、ユーザー様より直接お譲りいただいております。

フランス領のサンピエール島に新車出庫された当個体は、フランス人らしさを感じられるライトブルーのエクステリアとコニャックカラーのインテリアは非常にオシャレなデザインとなっております。

また、当個体はオリジナルに近い状態で残っており、フルレストアによる完成された美しさとは異なり、時代の流れや、歴史を感じながらお楽しみいただける1台です。

デザインのオリジナリティに対して、エンジンは3年ほど前にオーバーホールしており、その際にシリンダーヘッドやカムシャフトは新品へと交換済みです。

また、機械式パワーステアリング（当時オプション）の交換や幌の張替えも実施されており、快適にお乗り継ぎいただけるかと存じます。

整備も定期的に行っており、機関系や電装系の不具合もなく非常にコンディションの良い個体となります。

歴代のオーナー様に非常に大切にされてきたことがうかがえる当個体はクラシックカーの味のある雰囲気を纏いながらもストレスのない快適なドライブをお楽しみいただけます。

長いメルセデスの歴史の中でも高い人気を誇るSLシリーズ。その2代目となる230SLは快適さや安全性能に安心感のあるハイクラスなラグジュアリースポーツです。

近年世界的にもクラシックカーの相場が高くなってきており、状態の良い個体は海外への流出も多くなっております。

この機会にハイコンディションの【230SL】を手に入れてみませんか。

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