スーパーカーとの「ゾくゾく」するような暮らし。エキゾチック・カーjp

ここで紹介するのは、念入りに製作された一本のフェラーリ用マフラーだ。
バリは綺麗にそぎ落とされ、美しいと形容しても過言ではない曲線を描くそのフォルムは、もはや芸術の域に達しているといっていい。
それもそのはず、この美しいマフラーは、職人が“一本一本、丁寧に磨きあげる”といった手間暇を惜しまない工程を経て商品化されているのだ。
このマフラーをプロデュースしたのは「日本一のフェラーリ遣い」として名を馳せた太田哲也氏。
（太田哲也氏のインタビュー記事はコチラ）
マフラー本来のパフォーマンスに関しても、太田氏のキャリアに基づいたレーシングテクノロジーが余すところなくフィードバックされている。

「マフラー」と聞くと、どうしても性能曲線や大口径の迫力、そして、排気音の変化、
価格といった部分だけに注目してしまいがちだ。
その結果、タイコ部分などの見えにくいところはコストカットの対象となってしまう。
プロデューサーの太田哲也氏はこう語る。
「イタリア車のような艶のあるクルマだからこそ、見えない部分にも気をつかってほしい。
マフラーエンド以外は人から見えない部分だが、見えない部分を大切にしてこそ所有する歓びや
新しい価値観が構築される」と。

拘りを持ってチョイスしたマフラーを毎日磨いたり、段差に注意しながら走ったり、
マフラーが焼けていく過程を楽しんだり……。
そのようなことを実践しているうちに、マフラーだけでなく、愛車自体が
「本当の自分のモノ」になっていく。

良いモノとの長い付き合いの先には、大量消費時代の中で置き忘れてきた、
本当の意味での「豊かさ」が存在する。

才色兼備といえるこのマフラー。まさに、
新しい価値観を提案してくれる逸品である。