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PROFILE

太田 哲也
【おおた てつや】


1959年生まれ。4年連続でル・マン24時間レースにフェラーリで出場。日本一のフェラーリ遣いの異名を取ったプロフェッショナル・レーシングドライバー。
1998年全日本GT選手権第2戦富士スピードウェイで多重事故に巻き込まれ瀕死の重傷を負う。
再起不能といわれながら、23回の手術とリハビリを繰り返し、事故から2年半後にサーキットに復帰した。
現在自動車評論家として多数の媒体に連載を持つ。
”クルマ” ”モータースポーツ”をキーワードに様々な活動を行っている。

TEZZO STYLEの
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KEEP ON RACINGの
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EXOTIC-CAR INTERVIEW
EXOTIC-CAR INTERVIEW File.03 太田 哲也

どうやら昨年の暮れに太田哲也さんが自前のショールームを設けたらしい。
様々なメディアを通じ、そのような情報をゲットしてから
訪問するチャンスを窺っていたが、ようやく好機が訪れた。

「このショールームを開設したことが僕の活動の終着点というわけではありません。
TEZZOでプロデュースしたデモカーや各種パーツ類を皆さんに実際に見てもらいたかったので、こういうスペースを設けました。全国各地から来てくれるユーザーをはじめ、メーカーの開発者とも仕事抜きで話せるので、ショールームに居ると商品開発や今後の展開についてのヒントを得ることができます」。


そう語る太田さんは活き活きしていた。太田さんが事故後に初めてサーキットを走る現場に立ち会い、その後「KEEP ON RACING」の旗頭のもとでアルファロメオ・チャレンジに挑む姿をレポートさせてもらった身としては本当に感慨深いものがある。
終着点ではないにせよ、とうとう「TEZZO STYLE」と呼ばれるショールームが誕生するまでに至ったのだ。常に挑戦し続ける姿勢を忘れない太田さんは、「TEZZO STYLE」をフル活用して、これからも率先して動いてくれるに違いない。

「サーキット走行用に仕立てたクルマを同行させながら各地で講演を行ない、中高生から僕がレースを続けるスピリットやスポーティなクルマがカッコイイという高評価を得ることができました。つまり、スポーティなクルマは今でも子供たちの憧れの対象になっており、そういうクルマに乗っていない大人たちが子供たちの夢を奪っているという構造が存在することに気づいたわけです。世のお父さんたちが家族のために……と思い、我慢しつつ買っていたミニバンが結果的に子供たちのクルマに対する憧れや将来に対する明るいビジョンのようなものを奪っていたということです。それで、世のお父さんたちを中心とする皆さんに“もっとチャレンジしてもらいたい”、“クルマを使って楽しんでもらいたい”と考え、どんな状況にあっても夢をもって挑戦し続ければ必ず未来が拓けることを伝えるKEEP ON RACINGという社会貢献活動と社会人によるレースクラブである太田哲也とオヤジレーサーズを立ち上げました。
現在、オヤジレーサーズはTEZZO RACERS CLUBとなり、うれしいことに60名以上のクラブ員が名を列ねる盛況ぶりですが、ノーマル車両のままサーキットを走るのはさすがに辛いので、サーキット走行にベストのチューニングを施した車両を提供するためのカロッツェリアとしてTEZZOを設けました」。

TEZZO STYLEのショールーム内では、レーシングギア、アパレル、洋書等も展示販売されている。
女性スタッフ中心の明るいショールームなので、次の週末にでも遊びに行ってみるといいだろう。
きっと、気になるパーツが見つかるはずだ。

マフラーはサイレント/スポーツ/パワー/トルクなど車種別にラインナップ。アルファのサウンドや性能をスポイルしないクオリティーを実現。
その他にワンオフマフラーの製作も引き受けている。

フェラーリの特性を知り尽くした太田さんならではの味つけによって、乗り心地と操縦安定性の究極バランスを実現したコンプリートカー、TEZZO 360のディテールは、ショールームに併設された展示スペースで確認できる。

太田さんが主宰するKEEP ON RACINGでは、次の世代を担う子供たちにレース活動や講演を通じて“チャレンジすることの大切さ”を伝えている。
KEEP ON RACINGでは随時参加者を募集しているので、オフィシャル・ホームページに今すぐアクセス。

なるほど、そういうことだったのかと納得してしまった方が多いと思うが、ル・マン24時間レースにフェラーリで出場した実績等を誇る太田さんはプロフェッショナルならではの観点でパーツを開発し、車両を的確にセットアップしてくれる。

「フェラーリはガレージ内に飾るのではなく走ってこそ本領を発揮するので、アルファロメオだけでなく、スーパースポーツカーも積極的にサーキットに誘導することが今後のテーマだと考えています。TEZZOでは僕が自分の理想を表現したかったので、現在プロデュースしているTEZZO 360(コンプリートカー)では、実践テストによる路面を選ばない常に安定した空力およびメカニカル・グリップによってフェラーリ 360 モデナの気難しい特性を改善しています。アルファロメオでは、スポーティかつプレミアムな仕上げにして、駆る歓びと所有する歓びを高い次元で両立させています。フェラーリもアルファロメオも快適であることを大前提にしているので、サーキットまでの移動も楽しめます」。

実車を見れば一目瞭然だが、日本一のフェラーリ遣いの異名を取り、アルファロメオ・チャレンジにおいても幾多のレースで優勝の美酒に酔いしれてきた太田さんのセットアップ能力およびTEZZOの各種オリジナルパーツたちは、痛快な乗り味を有するイタリア車をさらに魅力的な存在へと昇華させる。

「自分が納得できるモノを造って販売する。それがTEZZOのポリシーです。アルファ・ブレラのマフラーは性能だけでなく見た目の美しさも追求しましたが、そういう細かなこだわりも大切にしていきたいと思っています。そして、フェラーリのモディファイに関しては“お金をかければそれでいい”という風潮が強まっているので、本当に効果のあるパーツだけを装着し、効率性を追求するほうがベターであることを提案していきたいです。そのクルマが持っているイイところは活かして、ネガティブな部分だけを改善する。造り手の哲学を尊重しつつ、さらにクルマの魅力を引き立てるのがTEZZOの使命だと考えています」。

そのように考える太田さんにとってエキゾチックなスポーツカーとはどういうものなのかという質問に対し、
「例えばフェラーリは、創始者であるエンツォ・フェラーリの考え方や価値観がクルマに込められています。乗っているとフェラーリのほうから“こういう乗り方、生き方をしてみたら?”と問いかけてくるような気がします。造り手とユーザーとの間に深い関係が生まれ、独特の世界観が構築されていきます。それこそがエキゾチックなスポーツカーだと思います。TEZZOでは、そのようなクルマを提案していきたいです」
と回答してくれた。

太田さん、TEZZO、そして、TEZZO RACERS CLUBを核として、日本にも本物の自動車趣味人が誕生していくことになるだろう。

太田さんが主宰するTEZZO RACERS CLUBは、40才以上の社会人レースクラブ。メンバーほとんどが入会時はサーキット初心者。おとながチャレンジする姿を子供たちにみせ、クルマ好きを増やすことがクラブの趣旨だ。